カビモロックQ＆A

散布されたカビモロックは大気中の炭酸ガスや水蒸気と化学反応し、無色透明のガラス質物質（以下ガラスと呼称）を生成します。ガラスは素地の表面の孔を徐々に被覆し、カビ・藻・コケなどの宿地をふさぎ生育を妨げ、やがて植生物は枯死します。除草剤等の薬剤を配合しておりませんので、生態への薬害はありません。

植生物を直接死滅させるものではなく、生息培地をガラス化することによって間接的に枯死させるものです。成分は無毒性、不燃性、非揮発性でガスや煙を発しません。弱アルカリ性ですので20倍以上に薄めれば下水に流せます。
安全性の高い製品ですが、施工の際には念のためマスクや手袋をご使用ください。

コンクリートブロックや琉球石灰岩、素焼きタイル、漆喰など撥水加工されていない、水分がしみこむ多孔質素地が対象です。塀やお墓、ベランダや玄関の土間、昔ながらの沖縄赤瓦などにお使いいただけます。

使用できません。木材のような伸縮する素材に使用した場合、生成されたガラス被膜が破壊されるため効果を得られません。

使用できますが、屋外と違い風雨によってカビ・藻・コケが落ちることがないため、あらかじめ素地を洗浄することをおすすめします。

カビモロックは植生物の生息培地に作用した結果、カビなどが枯死するものです。したがって、泥土やほこり、排気ガスの汚れ落としの効果はありません。風雨で洗い流されていることが多いと思いますが、気になるときは事前に洗浄してください。

1リットルボトルで4～6㎡、畳に換算すると2～3.5畳分です。数字に幅があるのは、素地の種類によって、カビモロックの吸収量が異なるからです。
霧吹きのようにさーっとかけるのではなく、散布面が十分に濡れて、カビモロックがしたたる寸前まで吸収させてください。

1⃣必ず晴れた日に、散布面が完全に乾燥しているときにご使用ください。湿っていると効果が得られません。
2⃣壁などの垂直面に散布する場合は、一番下の辺りからヨコ方向に向かってください。往復しながら徐々に上に進んでいきましょう。下から上に向かうのは、上から散布して垂れたカビモロックが乾いてしまうとその後吸収しなくなり、仕上がりにムラが出るのを避けるためです。

塗布後、効果が始まり白い粉末は浸透しきれなかった成分が硬化したものです。
品質には問題ありません。自然に消滅しますが、水で流しても大丈夫です。

カビモロックが無事に乾燥した後であれば大丈夫です。目安として散布後6時間は水濡れにご注意ください。乾燥前ですとカビモロックが水に流れてしまっている可能性があります。

なるべく1回で使い切ることをおすすめしますが、保管する際は散布口を水で拭ってください。

5年経過後も外観を維持している例はありますが、数年後に塗直しが必要な場合もあります。施工時の素地の乾燥具合や散布量によって年数経過後に差があるようです。また、排水口周りなど水に晒されることが特に多い箇所は1~2年程での再施工をおすすめします。